弁護士法人みやざきは、それぞれ得意分野を持った弁護士が連携して紛争解決にあたる法律事務所です。

宮崎の弁護士になるまで…(3)

2015年02月20日

 川添です。

 

 私が宮崎で弁護士をすることになったことを振り返るシリーズも今回で3回目、いよいよ最終回になります。

 

  宮崎の弁護士になるまで…(1)

  宮崎の弁護士になるまで…(2)

 

 検察修習に続き10月からは裁判所での修習が始まりました。一応裁判官を志望していた私にとってはここが正念場です。裁判修習は、初めの3か月を民事部で、終わりの3か月を刑事部で過ごしました。

 指導担当となった宮崎に単身赴任中だった裁判官との会話で、「修習生はケーブルテレビに入ってるの?リッチだなあ」と言われたことがきっかけでいきなり裁判官に何か幻滅したことを覚えています。そんなことから始まった6か月間の裁判修習では、民事・刑事あわせて10件以上の事件で判決を書かせてもらいましたが、その中で間近に見ていた裁判官の仕事ぶりにあまり魅力を感じられないまま、裁判官志望の気持ちは徐々に薄らいでいったのです。

 裁判修習が終わりにさしかかって次の弁護修習のことが気になり始めます。弁護士になるかもしれないことを考えたらそろそろ就職活動を始めても良かったころかもしれませんが、まだまだ弁護士の就職は売り手市場だった時代、とりあえずは宮崎の弁護士たちとどうお付き合いをしていったらいいのか考えるだけでした。その結果出した答えは、まずはゴルフを始めてみようということでした。

 そんなわけで年明けからゴルフのレッスンに通うようになりました。このときからすっかりゴルフにはまっていくことになります。

 

 そして弁護修習。

 当時宮崎の弁護修習は、3か月の期間を前後半に分け、それぞれ別の2人の弁護士について指導を受けるというやり方でした。そして最初に指導を受けることになった弁護士は、弁護士の力量もゴルフの腕前の方も宮崎の弁護士の中でトップクラス。弁護士としての仕事だけでなくゴルフも教えてもらったほか、最終的には当事務所の松岡弁護士を紹介してもらい、おかげで宮崎での就職まで一気に決まることになりました。

 短期間のうちに修習後に弁護士になること、宮崎での就職まで決まってしまったのは、始めたばかりのゴルフにすっかりはまってしまったからというのが一番の理由だったのです

 

 宮崎での実務修習が終わり、全国に散っていた修習生がまた和光に集合します。いよいよ後期修習と2回試験と呼ばれる修習生の卒業試験が待っています。2回試験はほとんど全員合格する試験なので、特に優秀な成績で卒業する必要のない弁護士志望の人たちにとってはそこそこ気楽に送ることができます。

 宮崎修習の最後の方はすっかりゴルフ漬けで黒々と生まれ変わった私は、和光で再開した同じクラスの修習生に対して、日焼けした顔の色だけでなく修習の態度の豹変ぶりでも驚かせたようです。前期修習中はそこそこ真面目に、即日起案の日は時間ぎりぎりまで粘ってできるだけいいものを提出しようと悪あがきをしていたわけですが、後期修習での即日起案の日は、さっさと仕上げてお昼過ぎには帰宅するスタイルに変貌しました。クラスの中で即日起案の提出がいつも早かったのが私を含めた3人、今でもクラスメイトと再会したときはそんな思い出話になったりするほどです。

 

 以上のように要領よく後期修習を過ごして無事卒業、宮崎に弁護士として戻ってきたのが10年ちょっと前になります。ある大ベテラン弁護士の話として伝え聞いたものに、「ゴルフが下手な(不器用な)医者に手術をしてもらいたいと思う患者がいるか?同じようにゴルフが下手な弁護士に弁護をしてもらいたいと思う依頼者がいるか?ゴルフをやるなら徹底的に上手くなれ」というような話がありました。その言葉を胸に刻み、4~5年はレッスンを受け続けてシングルゴルファーを目指しました。その後に結婚があったりして練習をほとんどしなくなり、ゴルフの上達は途中でストップしてしまいました。それでもゴルフが好きなことには変わらないので、ゴルフのできない体にでもならない限りはこの宮崎で仕事を続けていくはずです。

 

 今年の4月から2年間、宮崎県弁護士会の副会長職に就くことも先日決まりました。今後も引き続き宮崎で仕事をしていきますので、あらためてよろしくお願いいたします。

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