弁護士法人みやざきは、それぞれ得意分野を持った弁護士が連携して紛争解決にあたる法律事務所です。

宮崎の弁護士になるまで…(1)

2014年11月18日

 川添です。

 とある会合で、私が宮崎で仕事をするようになったきっかけでもある、弁護士の養成制度について話をしてきました。今回はその原稿を一部修正した上で、東京出身の私がこの宮崎で仕事をするようになったきっかけや研修でどんなことがあったかなどを書きたいと思います。

 

 今は弁護士をしていますが、弁護士になろうと決めたのは司法試験に合格して司法修習という国の研修を受けていたときです。司法試験を目指すのは早かったかというと、大学の法学部に入学することになって、大学から司法試験関連の資料をたくさんもらったとき、法学部に入学したし司法試験くらい受けておくものなのかなと誤解したところからスタートします。それまではプロ野球選手の夢を捨てられない高校生でした。大学入学後に司法試験を目指すようになり、勉強を続けるうちに、自分の判断で最終的な結論を下すことができる裁判官になりたいなと思うようになっていました。

 大学卒業4年目、5度目の受験にして26歳で司法試験に合格しました。当時の合格者のちょうど平均でした。

 

 司法試験に合格すると、すぐに弁護士、裁判官や検察官になれるわけではありません。司法修習という法律家になるための国の研修を受けることができるようになります。

 この司法修習は、当時は全体で1年半、準国家公務員として国から給料をもらいながら(現在では給料が出なくなってしまっています)、最初の3か月を埼玉県和光市の司法研修所で(前期修習)、続く1年を全国各地に配属されて(実務修習)、最後の3か月をまた司法研修所で(後期修習)、研修を積みます。最後に卒業試験があって、無事合格すると弁護士になることができます。司法試験・修習の成績次第では、裁判官・検察官に採用されることもあります。

 1年間の実務修習をどこで過ごすかは、修習が始まる前の面接で決まります。当時は事前に第8希望まで書かされましたが、第7・第8希望は特定の過疎地が指定されてその中から選べというものでした。裁判官志望だった私は、裁判官は全国転勤があるのでどこで実務修習を受けることになってもまあ良かったのですが、どうせだったら大きな事件が多そうな都会で修習できれば勉強になるのではないかと思い、名古屋・東京・札幌・大阪…と大都市での修習を希望しました。第7希望以下は過疎地を書くしかなかったので、もう希望はなく「一任」ということでも良かったのですが、両親が日南出身だったために多少縁がある宮崎を第7希望とし、第8希望は一任としていました。そうしたら面接では「ご両親が宮崎出身なの」「宮崎に親戚は多いの?」とそんな話ばかり。当然のように宮崎修習が決まりショックだったのを覚えています。地方での修習はその間の住居の確保や引越しも大変で面倒臭く、都会での修習希望が殺到しています。結果的に「第1希望名古屋、以下一任」とでもしていた方が希望が叶いやすかったらしいのですが、7番目とはいえ宮崎を希望したために宮崎に行かされることになってしまったのです…

 

 宮崎のことが出てきましたが、宮崎で弁護士をすることを決めるのはまだまだ後のことになります。長くなってきましたので今回はここで終わり、次回は修習時代のことを振り返ってみたいと思います。


  宮崎の弁護士となるまで…(2)

宮崎事務所


〒880-0802
宮崎市別府町2番12号
建友会館4階
TEL: 0985-27-2229
FAX: 0985-27-4165

延岡事務所


〒882-0823
延岡市中町2丁目1番地7
ジブラルタ生命延岡ビル4階
TEL: 0982-35-5100
FAX: 0982-35-5111

携帯サイトのご案内

ページの先頭へ戻る