弁護士コラム
ボリビアシリーズNo.2
2014年11月25日
1 松岡です。さて、前回から帰国した横浜港の船内の感慨から始めましたボリビアシリーズ(移住生活)は、今回から振り出しに戻ります。
2 まず、移住の最初に全行程についてお話をします。
私たちは昭和32年4月香川県丸亀市を出て、神戸市の移住センター、神戸港出航、横浜港を経由して日本を離れ、北太平洋を横断してロサンゼルスに寄港します。
ロサンゼルスを出航して、アメリカ大陸沿いに南下してパナマ運河にいたり、運河を横断して大西洋の港町コロンにでます。そこからカラカス(ベネズエラ)を経て、ブラジルに入ります。ブラジルの東海岸沿いにベレンを出て、3日でレシフェ、レシフェを出て3日でリオデジャネイロに着き、そこから2日で着くサントスが最終寄港地になります。
3 約1000人の移民者の大部分がここサントスで下船し、ウルグアイやアルゼンチンに移住される方とはお別れです。
26家族がボリビア移民で、サントスから貨物列車のような板の腰掛けの列車に乗り7日目にブラジルとボリビアの国境の町コルンバに着きます。コルンバでボリビア行きの汽車を2日待ちますが、その間は駅の近くで野宿です。
コルンバからは牛を乗せた貨物列車との混合列車に乗せられました。国境を越えボリビアに入り、途中停車駅で夕食を仕入れ翌朝終点のサンタクルース市に到着しました。列車の旅はここで終わりです。
4 サンタクルース市からはトラック旅行です。荷物と一緒に120キロを走り、やっと最終目的地のサンファン植民地に到着しました。
船旅45日、陸路約15日合計60日の旅の果てに、ようやく地球の裏側の移住地に到着したのです。
今回はここまでにします。