金丸です。
8月2日、大阪地方裁判所で開かれた高校生模擬裁判選手権関西大会へ参加してきました。これは、高校生が刑事事件の記録を事前に読み(架空の題材です)、検察官役と弁護人役に分かれて訴訟準備を行い、当日には実際の法廷で訴訟活動を行うというものです。具体的な訴訟活動としては、今年は証人尋問、被告人質問、論告・弁論がありました。大会の目的は、物事には多面的な見方が可能であるということを実感してもらうことや、自己の主張を立証し表現するための方法を学んでもらう点にあります。
裁判官の席には、本物の裁判官や、弁護士、検察官、大学教員、マスコミ関係者が座り、訴訟活動に対して審査がされ各校の順位も付けられます。
私は3年ほど前から、日本弁護士連合会の「市民のための法教育委員会」委員として、毎年この時期になると運営のお手伝いのために大阪へ出張しております。今年は、法廷内での司会を務めさせていただきました。
毎年のことですが、高校生の立証活動や弁論活動には驚かされます。高校生達の熱意は法廷全体に伝わり、実際の刑事裁判における検察官・弁護人の活動にも負けていないのではないか、と思う場面すらあります。
そういう意味で、今年も高校生から勉強させていただくことができました。私自身も、これまで以上に熱意を持って事件処理にあたる所存です。
なお、宮崎県弁護士会では、宮崎地方裁判所及び九州弁護士会連合会との共催で、来たる8月11日に中高生を対象にジュニアロースクールを開講します。今年は宮崎でも実際の法廷を使って模擬裁判を行うようです。私も宮崎県弁護士会の法教育委員会委員としてこれに参加しますので、大阪での経験を活かして大会の成功にほんの少しでも貢献したいと思います。
以 上