弁護士法人みやざきは、それぞれ得意分野を持った弁護士が連携して紛争解決にあたる法律事務所です。

宮崎の春景色

2014年02月17日

弁護士 松岡茂行

 延岡事務所担当となり、初めての春の通勤列車を体験しています。関東以北では大雪の被害が報道されますが、宮崎では寒さは厳しいものの、車窓からは満開の菜の花や水が張られ田植えの準備に入った田んぼが見かけられて、春の確かな足音が聞き取れます。日豊線上り列車では西側の席に座り、下りは東側の席に座る習慣になりました。上り列車で海岸線を走りながら、もしこの瞬間に地震が来たらこの崖を駆け上り高所に避難できるだろうかということを想像したりします。東日本大震災からまもなく3年が経とうとしています。あの日東京の霞ヶ関の日本弁護士連合会会館16階にいたこと、4月20日、21日のは宮城県石巻市、福島県郡山市、福島市の被災状況を視察したことなども、宮崎の気候風土に包み込まれていくような錯覚を覚えます。

 本日宮日会館で、日弁連、九弁連、宮崎県弁護士会の主催で「災害時における個人情報の適切な取り扱い~高齢者・障がい者等の安否確認、支援、情報伝達のたまに~」と題するシンポジウムが開催れました。自治体関係・支援団体関係各40名程度の出席者を含め150名あまりの参加者が、基調報告・シンポジウムに参加されました。基調報告では被災地で実際にこの問題に直面され多3名の方から「東日本大震災における災害時要援護者や被災者の個人情報の取り扱いについて」題して報告をいただきました。シンポジウムでは「災害時における要援護者や被災者の個人情報の取り扱いについての問題点、適切な取り扱い、問題等」のタイトルで基調報告者に学者、弁護士を加えて検討がなされました。会場内では熱心にメモをとる方も多く見受けられ、このシンポジウムの重要性が肌で感じられる雰囲気がありました。

 場内発言では震災当時仙台で勤務されていた方から、沿岸部に所在することでは共通性がある仙台市と宮崎市、日向市、延岡市の違いについて、「仙台には伊達政宗という偉人がいたが宮崎には伊達政宗はいなかった。」という言葉で、歴史的な都市計画がない県内年の危機的状況を指摘されたのが印象的でした。震災前に東北を徒歩で旅行した同僚の副会長が宮城県の海岸線のあちこちで「これよりした家を建てるべからず」と書かれた古い石碑を何度も見かけたが今回東日本大震災の津波被害を受けた地域は、まさに建ててはいけない所に後世建てられた建物や、都市であったと語られていたこと思い出させてくれました。

 「備えあれば憂いなし」とはいかないまでも、「備えあれば憂い少なし」といえるように災害対策を進めていきたいものです。

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