弁護士法人みやざきは、それぞれ得意分野を持った弁護士が連携して紛争解決にあたる法律事務所です。

映画「永遠の0」を観て

2014年01月28日

 加藤です。

 先週末に「永遠の0」という映画を観てきました。

「だれよりも臆病」という評判であった主人公が、最終的に特攻隊に志願するという粗筋です。なかには同映画について戦争を美化していると批判する向きもあるようですが、むしろ主人公が家族のもとに帰ることを常日頃から目標としながら、それがかなわぬ、周囲の人々の死が、あまりにも日常的な状況へと変化してゆく様子が克明に描写されていると、私には思えました。

 特攻隊基地というと鹿屋が有名ですが、ここ宮崎からも47機の飛行機が飛び立ち、140人の方が帰らぬ人となりました。空港脇に、その慰霊碑があります。

私は、司法試験受験時代に、憲法の答案練習で、人権が前国家的、不可侵の権利等と念仏のように繰り返し書かされました。ですが、そんなものは所詮、左翼憲法学者の妄想の産物に過ぎず、実際には、この国が対外的に独立して、かつ法治国家として実際に機能してはじめて我々の権利や自由等は保障されるに過ぎません。今の中国や北朝鮮がそうであるように、その保障が十分でなければ、自分たちの預貯金だって、いつ召し取られるかわからないし、国家によって死ぬことを半ば強制されるかもしれません。

そうした権利や自由の保障が全く十分でなかった時代というのが、日本でも自分達の生まれた、つい数十年前まで現実に存在していたということ、逆に言えば、今の体制は、その程度のヤワな遺伝的基盤しかないということ、先の戦争で非業の死を遂げられた方々の礎のもとに、体制が変わり、今のこの国の繁栄があるということを、この映画によって、改めて認識させられたような気がします。

 ちなみに、私が司法試験に最終合格したときの憲法の評価は、A~Gの内、最低評価であるG(3500番以降)でした。試験委員の先生方とは思想信条を同じくすることができないのかもしれません(笑)。

宮崎事務所


〒880-0802
宮崎市別府町2番12号
建友会館4階
TEL: 0985-27-2229
FAX: 0985-27-4165

延岡事務所


〒882-0823
延岡市中町2丁目1番地7
ジブラルタ生命延岡ビル4階
TEL: 0982-35-5100
FAX: 0982-35-5111

携帯サイトのご案内

ページの先頭へ戻る