谷田です。弁護士のブログ更新が滞りつつありますが，今年は弁護士全員が心を入れ替えて週１ペースを厳守しますので，見守って頂ければと思います。
さて，昨年１２月１７日付のブログで，川添弁護士が健康問題について触れていますが，この中にある「めまいに悩まされていて，手術を受けて全快した」弁護士とは私のことです。一体私にどんなことが起こったのかについて，お話ししようかと思います。(特段面白い話ではないのですが・・・「人間，いつどんな病気に見舞われるか分からない」ということの例として読んで頂ければ。）
始まりは，一昨年の２月でした。
ある日の朝，執務机の電話の受話器を耳にあてると，いつもと違う電子音が聞こえてきます。
ブース向こうの加藤弁護士に「あれ？加藤さん，僕の電話おかしいよね？壊れたのかな？」などと間抜けなことを真顔で言ったりしたのですが，今にして思えば，壊れていたのは私の左耳の方でした。特に左耳を酷使した覚えもなかったのですが。
結局，原因も分からないまま，左耳の耳鳴りがどんどん強くなっていき，その日の仕事を終えました。
帰宅しても左耳の耳鳴りは一向に良くならず，深夜にはめまい・吐き気・腹筋のしびれに見舞われ，「これはいよいよやばいんじゃないか？」と，妻に救急車を呼んでもらいました。救急車に乗ったのは人生で初めてでしたが，めまいのひどさに目も開けていられず，車内をじっくり検分する余裕はありませんでした。残念・・・。
搬送先の病院でゲロゲロとおう吐し，めまい止めの点滴を受けて，未明にようやく落ち着いてからお医者さんに「多分メニエール病です。原因はまだ解明されていません。毎日薬を飲んで和らげるしかありませんね。」との診断を頂きました。原因不明って・・・。
さて，その後も左耳は常時ひどい耳鳴りがし，使い物になりませんでした。
そして，だいたい月１のペースで回転性のめまいが襲ってくるようになりました。めまいの前に，「耳鳴りが激しくなる」といった予兆があるので，「車の運転中にいきなりめまいがやってきて大事故」というような恐れはなかったのですが，いったんめまいが発生すると８時間～１２時間はろくに立ち上がれませんので，横になってめまいが過ぎ去るのを待つしかありません。
更に，昨年１月からはめまいの頻度がぐんと上がり，５日に１度，１２時間寝込むようになりました。運よく，裁判期日などに穴をあけることはなかったのですが，いつそうなるかと冷や冷やしながら生活を続けておりました。
もうこれは話にならないと思い，昨年５月に大阪の大学病院で耳の中の「リンパ嚢」を切る手術をしてもらいました。この手術の後，耳鳴りはまだ少し残っていますが，めまいでぶっ倒れるということはなくなり，本当に助かりました。手術の為に合計２週間ほどお休みを頂くことになりましたが，今振り返っても手術に踏み切ってよかったと思います。
弁護士業務のほとんどは，代わりがきかないものです。ですので，担当弁護士が動けなくなると，事件の処理に大きな支障をきたしてしまいます。
今回私が罹患したメニエール病は，そもそも防げない(原因すらわかっていない)疾患でしたが，少なくとも予防できる病気はきっちり予防しよう，と実感した次第です。
皆さんも，くれぐれも健康にはお気を付け下さい。
