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綾町の自然生態系農業について

2013年10月22日

弁護士 松岡茂行

1 本年10月6日と7日の二日間にわたりドイツからの研修生を案内して綾町を訪問しました。
 これまでにも観光やスポーツそれから仕事の関係で綾町を訪ねたことはありましたが、今回は彩町有機農業開発センターと自然生態系農業を実践する二つの農園がメインの訪問になりました。これまで「有機農業」や「有機野菜」という言葉は耳にしており、それぞれに「無農薬」または「減農薬」、有機肥料使用の農業や生産物程度の理解でした。

2、皆様は「自然生態系農業」という言葉をご存知でしょうか。もちろん農業を本業とされる方はよくご存じであろうかと思いますが、私は聞いたことはあったと思うのですが、本格的にその紹介を受けるのは初めてのことでした。その意味するところは自然の摂理を尊重した農業、すなわち地域環境資源との調和と共生を目指す環境保全型農業と言うことです。具体的には、「化学肥料、農薬などの合成化学物質の利用を排除すること」、「本来機能すべき土などの自然生態系取り戻すこと」、「食の安全と、健康保持、遺伝毒性を除去する農業を推進すること」、「遺伝子組み換え作物の栽培を行わないこと。」を確認し、消費者に信頼され愛される農業を確立することを目指すというものです。
 綾町では昭和63年に全国初となる「自然生態系農業の推進に関する条例]を制定し、この自然生態系農業による町づくりへの取り組みが進められてきました。またこれに先立ち、土づくりの基本である有機質肥料の確保のための取り組みが昭和53年から進められ、昭和62年には町内で得られる有機物を農地に還元し資源循環を行うシステムが完成されていたのです。

3、その綾町において、昭和56年から有機農業に取り組み、その後EM農法を経て、現在は高炭素循環農法を取り入れ、標高250メートルの丘陵地帯で、200アールの畑に年間20ないし30種類の野菜の栽培をされている農園を訪問させていただきました。この農園では200世帯余りの消費者に一戸づつの宅配を行っておられるのが特徴的でした。宅配と言っても定期的にトラックに収穫した野菜を積み込んで地域的なルートを巡回し、消費者は必要な野菜を必要な量だけ買うというシステムでした。ルートの後半に位置する消費者宅に着いた時にはすでに大部分の野菜が売り切れているときもあるそうです。無肥料、病気の出ない元気な野菜作りに挑戦中とのお話でしたので、早速我が家にも宅配をお願いしました。この時期は野菜の種類・量ともに少ない時期であり、我が家はルートの最終地点に位置するとのことで、申し込みから2週間が経過しましたが、まだ宅配のトラックは到着しておりません。明日当たり届くと良いのですが、このままでは本当に頼んだのかと家族に疑惑の目で見られかねません。後日皆様に「ほんもの野菜」の食体験をご報告できればと思います。

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