弁護士法人みやざきは、それぞれ得意分野を持った弁護士が連携して紛争解決にあたる法律事務所です。

司法浪人時代のお話

2013年05月20日

谷田です。今回は,(かなり退屈なテーマになることを覚悟で)私の司法浪人時代のことでも書こうかと思います。
 
  私が司法試験を受験していた頃は,現在とは制度が異なり,大学で一定の単位を取っていれば誰でも司法試験を受けることができました。(要するに一発勝負の試験)
  なので,「どのようなスタイルで勉強するか」は各受験生の自由だったわけです。
  大学の勉強サークルに所属して仲間と一緒に勉強したり,司法試験予備校の講座・自習室を使ったり,基本書を使って独学に徹したりと,同期の話を聞いていてもみんな勉強方法が様々でした。
  私は,2年間司法試験予備校の講座を受けた後は自宅にこもって独学という方法をとりました。そうした方が,勉強時間をたくさん取れて効率的だと考えたからですが(当時から貧乏性・・・),今振り返ってみると逆に効率の悪いやり方だったかなと思います。例えば・・・

① 他人とのコミュニケーションが少ない
    話し相手が家族くらいしかいないため,必然的に他人とのコミュニケーションは少なくなります。勉強のことでもそれ以外のことでも,気軽に雑談をふれる相手がいたらもっとストレスはなかったのかなーと思います。特に,今は複数弁護士事務所にいて,話を振る同僚には事欠かないので,当時の孤独さがいっそう身にしみます。

② 自分の実力の位置がいまいちわからない
    仲間と一緒に勉強している人ならわかると思うのですが,グループの中で「あいつはきっと受かるよ」「自分の実力は,グループの中でこのあたりかな」みたいな評価が自然と出来ていることがあります。
    一人で家にこもって黙々と勉強しているだけだと,自分の実力がどのレベルにあるのかよく分からないし,勉強のやり方自体が間違っているんじゃないかと不安になることが多かったです。

③ 運動不足!
    これが一番困りました。なるべく近所をジョギングするとかして体を動かすようにはしていたのですが,それ以外は基本的に机に向かっているかパソコンをいじっているかだったので,体力をあまり消耗しません。「体力を消耗しないんならいいことじゃないか」と言われそうですが,寝つきが恐ろしく悪くなるのです。必然的にどんどん夜型生活になっていきました。
    「外の自習室に通うなんて,移動の時間がもったいない」などと思って家で勉強していましたが,適度に移動の時間も織り交ぜたほうが生活リズムは作りやすいです。

    こんな感じで,えらく暗い受験生活を送っておりました。
    今は法科大学院に2~3年通って卒業しないと,原則として司法試験の受験資格がもらえないため,最近弁護士登録された皆さんのほとんどは法科大学院に通っています。話を聞くと,大学の延長のような雰囲気で仲間と一緒に勉強していたような感じらしく,ちょっと羨ましくなりました。
    
    とりとめのない話でしたが,勉強というのは一人で殻にこもって黙々とやるより,仲間を作って一緒に頑張る方がかえって効率が良かったりするということを,身をもって知った次第です。一日に集中して勉強できる時間なんてせいぜい10時間程度なのですから,時間に関して貧乏性になっても,最終的な勉強時間は大して変わりません。
    このブログを見ている人で,今後受験勉強を控えている人はあまりいないとは思いますが,何かの参考になれば幸いです。

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