谷田です。今回から数回に分けて「ダブルライセンス」のお話をしようかと思います。後日改めて発表しますが,谷田の弁護士としてのカラー(来年以降,だいぶガラッと変わります)に関わってくることですので,お付き合いいただければと思います。
「ダブルライセンス」とは,読んで字のごとく,二つの資格を組み合わせて相乗効果を狙ったり,差別化を図る工夫のことです。社会保険労務士と税理士を組み合わせて「事業者を労務・税務両面でサポートします」とか,土地家屋調査士と司法書士を組み合わせて「建物の表示登記から保存登記・その後の移転まで全部一人でやれます」とか,有効な組み合わせが色々考えられます。
谷田が弁護士になって7年余の間,色々なお仕事をさせて頂きました。お受けした事件はその都度調べものや聴取をして,依頼者の方に最良の結果を出せるように努めてきましたが,どうにもモヤモヤしたものが残っていました。その原因を色々考えてみたのですが,やはり大きなところでは「事業者の方からご依頼を受けることが多いのに,弁護士である自分自身が経営の何たるかをよく理解していなかった」という点にあったかと思います。(他の多くの弁護士もそうですが,谷田も特段社会人経験なしに弁護士になったクチですので,当たり前といえば当たり前なのですが・・・。)
弁護士がお受けするのは基本的に「法的な揉め事」ですので,法律のことをちゃんと理解していれば事件処理はできます。ですが,経営に関する理解も持っていれば,更に踏み込んだサービス(揉め事のようなマイナスを消すだけでなく,経営上のプラスをご提案する)もできるのかなあ,と考え始めました。
それと,これは昨今の弁護士業界の情勢とも関連するのですが,弁護士大増員のせいで,単に弁護士であるというだけでは今後生き残れない,という危機感もありました。
都市部では既に始まっている傾向ですが,宮崎県の弁護士である私も,自分なりの得意分野・カラーを持ってアピールしないと,そのうち淘汰されるんじゃないかと真剣に考えるようになりました。
こんな感じで,弁護士として何か特色を身につけるため,ダブルライセンスを思いついた次第です。以上でお話した谷田の悩みを解決する資格というのは,要するに
①会社経営の理解が深まり,かつ②他の弁護士に真似されにくい資格,ということになります。色々調べてみた結果,昨年の8月頃にピッタリな資格が見つかりました。
次回は,その資格の説明を中心にコラムを書かせて頂きます。