片岡です。
弁護士・裁判官・検察官になるためには、まずそもそも司法試験というものに合格しなければなりません。
合格した後は「司法修習」という研修に参加することになります。
時期によってこの修習の期間は変わるのですが、現在はおよそ1年です。
僕も1年の期間、修習を体験しました。
それまでは基本的に本で読むだけの世界を、実際に始めて垣間見ることになるので、
今でも色々と鮮明に記憶に残っています。
修習というのは裁判官になる人も検察官になる人も弁護士になる人も等しく受けるものであり、
どの分野もそれぞれ体験することになるのですが、
弁護士業務はどうしても「個人事業者」として各指導担当弁護士によって指導方針などに違いがあるので、
どうしても裁判所や検察庁での修習における「統一的な研修」のほうが残っている印象が強いです。
(今は弁護士をやっているにもかかわらず、です。
逆に今弁護士をやっているから、かもしれません。)
裁判所で民事裁判修習をしているときは、
正直に言って、「ダメな」弁護士のことばかり目に付いていました。
これは多分僕だけでないと思います。
これは、弁護士として優秀なタイプの人間というのは、「そつなくこなす」タイプの人間、
つまりミスをしないタイプの人間だからではないかと思うのです(※私見)。
だから目立つのは、どうしてもミスをしてしまう弁護士のほうではないでしょうか。
修習のときに感じた「ダメな」弁護士に自分がなってしまっているのではないか、
自問自答しながらも頑張る毎日です。