弁護士法人みやざきは、それぞれ得意分野を持った弁護士が連携して紛争解決にあたる法律事務所です。

新年のご挨拶

2013年01月07日

あけましておめでとうございます。
弁護士法人みやざき所属の弁護士で片岡大輔です。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

私がここに記事を投稿するのは初めてですから、せっかくですので個人的なチョイスで書かせていただきます。
今日のテーマは「言語学」です。

私は大学において文学部に所属し、「言語学」という学問を専攻していました。

言語学ってどんな学問?と聞かれても、一言ではなかなか言い表せないものなのですが、
イメージとしては「数学での『数』を『言語』に置き換えた学問」というものになるでしょうか(分かりにくい?)。

言語学はかなり幅広いのですが、たとえば算数のように、
ある言葉に別の言葉を足したらこんな言葉に・・・といったジャンルもあります。
有名なところでいえば「連濁」という現象があります。
「言葉が連なって濁る(=濁点がつく)」ことからこのような名称になりました。

具体例を挙げます。
「逆玉(ないし逆球)」という単語があります。皆様はこれをなんと呼びますか?
「ぎゃくたま」?「ぎゃくだま」?
どちらも読み方としてあります。意味次第で読み分けることになると思います。

というのは、キャッチャーが構えていた側とは逆のほうにピッチャーが球を投げることを
「逆球」(ぎゃく「だ」ま)と言うようです。
これに対して、玉の輿(お金持ちの男性を女性が捕獲し結婚すること)の逆バージョン、
お金持ちの女性を男性が捕まえることを
「逆玉」(ぎゃく「た」ま)と言うようです。

このように、ほとんど同じ言葉なのに、どうして片方は「た」の字が濁って「だ」になるのに、
他方は「た」のままなのでしょうか?

これを言語学的に分析すると、「直接その言葉がつながっているか否か」で区分されるのです。
「逆球」の場合、「逆」と「球」は直接言葉として合体しますから、
 逆-球
という位置関係になります。
これに対して「逆玉」の場合には、ここでの「玉」は「玉の輿」を略して「玉」、つまり
 逆-(「玉」-「の」-「輿」)
というように、「玉の輿」が一つのブロックで合体しており、
この一つのブロックにさらに「逆」という言葉が合体するという位置関係になるのです。
そのため、「逆玉」においては「逆」と「玉」は、直接つながっているのではなく、
「逆球」と比べて「逆」と「玉」はさらに一つの壁(ブロック)を越えて繋がっていると言えるのです。

なかなか言葉では表現が難しいところなのですが
要するに「逆玉」という中の「玉」は「玉の輿」の略語であることからこのような違いが生じる、と
考えられるということみたいです。
直接言葉が繋がらないと、「連濁」は生じないということみたいなんですね。

参考までに言語学でよく出てくる樹形図(tree)で位置関係を図示してみました。

(最後になりますが、言語学の勉強をしたのはもうンン年前なので、話が間違ってたりしたら申し訳ないですm(_ _)m)


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